出版物紹介

土木

土質力学Ⅰ

著者：大島　昭彦
B5判、並製本、132頁
2,200円（本体価格2,000円+税）
978-4-909933-57-7　 C3051

内容要旨

はじめに
第1章　序論
1.1　土質力学と地盤工学
1.2　土質力学と地盤工学の内容
1.3　単位系（Unit）
1.4　地盤調査と土質試験
1.5　地盤に関わるトピック
第2章　土の成因と分類
2.1　土の成因
2.2　土の粒度
2.3　土のコンシステンシー限界
2.4　土の分類
第３章　土の状態量
3.1　土の状態量の定義
3.2　土の状態量の相互関係
3.3　単位体積重量による地中応力の算定
3.4　粗粒土の相対密度Dr（Relative Density）
3.5　細粒土の相対含水比wR（Relative water content）
第４章　土の締固め
4.1　土の締固めとは
4.2　締固め試験
4.3　締固め曲線の施工管理への適用
第５章　土の透水・浸透
5.1　土の透水・浸透とは
5.2　ダルシーの法則 (Darcy’s law)
5.3　室内透水試験
5.4　現場透水試験
5.5　層状地盤の透水係数
5.6　二次元浸透問題
5.7　土中水の水頭
5.8　浸透流による地中応力とボイリング
第６章　土の圧密
6.1　土の圧密とは
6.2　圧密試験と圧密特性
6.3　沈下量と沈下時間の求め方
6.4　一次元圧密理論
6.5　鉛直排水工法とその圧密理論
著者略歴

本書は，著者が勤めていた大阪公立大学（旧大阪市立大学）の学生を対象に約25年間教えてきた土質力学Ⅰ（土の成因と分類，土の状態量，土の締固め，土の透水・浸透，土の圧密を対象）のテキストを基にして，改めて教科書としてまとめ直したものである。授業内容の理解を深めるために各章に例題を掲載しています（巻末に解答を掲載）。また，各章の最後には演習問題を付けており，講義内容を復習可能としている。例題と演習問題は本書に書き込めるように空欄を設けています（むろんノートでの記述も可）。
土質力学は土の物性と地盤の力学を両輪として組み立てられた科目で，都市工学の中で必須の内容である。本書は初めて土質力学を学ぶ学生を対象に，土の成因と分類，土の状態量などの物理的性質の取り扱い方，土の締固め，土の透水・浸透，土の圧密などの力学的性質の取り扱い方を修得することを目標に丁寧に説明している。

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